栽培学汎論のまとめ(2)
- 作物の形態
- 根の種類
幼根:種子中の胚に形成される根。
種子根:胚の幼根から発達した根。最初に現れる。
不定根:葉や茎から二次的に発生する根。茎の節から発根する。
分枝根:根からさらに分枝して形成される根。
- 根系の種類
主根型:主根が残り、ここから順次側根が分枝する。裸子植物、双子葉類にみられ
る。(ex)ダイコン
ひげ根型:主根がなくなり、茎部分に順次形成される多数の不定根によって根系が形
成される。単子葉類にみられる。根は二次肥大しない。(ex)トウモロコシ
- 特殊な根
気根: 空中にある根のことであり、地上の茎から生じる場合と地中または水中の茎
から伸びる場合がある。
根粒:マメ科植物の多くは根粒バクテリアと共生関係にあり、根粒バクテリア
は根の根粒を形成し、空気中の窒素を固定する。
菌根:菌類と共生関係にある根。外生菌根、内生菌根は根の外側に寄生するか、内
側に寄生するかの違い。
- 地下茎
根茎:地表近くを水平に伸長する。
(ex)タケ、ヨシ、ハス
球茎:地下茎の基部が地中で肥大したもの。
塊茎:根茎や地中に侵入してきたほふく茎の主に先端が塊状に肥大したもの。
(ex)ジャガイモ、ショウガ
- 葉序
対生葉序:節を挟んで2枚の葉がつく。
十字対生:節を挟んで4枚の葉がつく。
互生葉序:単子葉植物に多い。らせん状に葉がつく。
- 花序
無限花序:花序軸の先端に花をつけない花序のこと。通常は下から上に花が咲く。
有限花序:花序軸の先端に花をつける花序のこと。通常は上から下に花が咲く。